次男妊娠中は妊娠糖尿病、長女妊娠中は糖尿病合併妊娠だった、ふとっちょママ(@futocchomama)です。

わが家の次男は、何とびっくりな4264gで生まれた巨大児でした!!
(4000gを超える赤ちゃんは「巨大児」と呼ばれます)
今回は私自身の体験談もあわせ、赤ちゃんが巨大児になる原因・リスク・妊娠中の経過・出産後などについてまとめていきたいと思います。
・お腹の赤ちゃんが大きいと言われて不安な方
・妊娠糖尿病、糖尿病合併妊娠の方
・巨大児を出産された方
の参考になれば幸いです♪
巨大児について
巨大児とは
巨大児とは、見た目での異常がなく出生時の体重が4000g以上の赤ちゃんをいいます(通常は3000g前後)。
出産時の週数は問わないとされています。

次男は40w2dで誕生、出生時の体重は4264gでした。
母子手帳にもハッキリと『巨大児』と書かれています。
出産後、説明に来てくださった担当の助産師さんから『4000gを超えたら巨大児って書かなきゃいけないの。ごめんね。』と言われました^^;
原因
巨大児には対称性巨大児と非対称性巨大児の2種類があり、原因はそれぞれ違います。
対称性巨大児は出生体重が重いこと以外に問題はなく、片親もしくは両親の身長が高いといった遺伝が原因であると考えられています。
一方、非対称性巨大児はお母さんが糖代謝異常合併妊娠(妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠など)である場合に起こりやすいと言われており、わが家の場合はこちらに該当します。
妊娠中のお母さんが高血糖だと胎盤を通じてお腹の赤ちゃんも高血糖になり、血糖値を下げようとしてインスリンというホルモンが多量に分泌されます。
このインスリンの分泌量増加が、赤ちゃんの体重増加を促進して巨大児になると考えられています。
日本では、糖代謝異常合併妊娠の妊婦さんが巨大児を出産する頻度は約7.1%との報告があり、これは糖代謝異常のない妊婦さんの約8倍となっています。

妊娠中の血糖コントロールは、妊娠後期になるにつれて難しくなる傾向にあるのですが、わが家も途中までは順調な経過をたどっていたのですが、最後の最後でドーンと大きくなってしまいました^^;
その他の原因には、心奇形や大血管移転など、胎児側に異常があること、妊娠42週以降に出産となる過期妊娠、肥満などもあげられます。
リスク
出産時のリスクとして、肩甲難産があげられます。
通常の出産では、赤ちゃんの頭が出た後は軽く引っ張ることで肩や身体もすんなり出てくるのですが、肩甲難産とは赤ちゃんの頭が出た後に、肩がお母さんの恥骨結合に引っかかってお産が難しくなることをいいます。

次男の場合はまさにこの状態でした^^;
肩甲難産になると、会陰切開をすることでお産がスムーズに進むこともありますが、お母さん側のリスクとして、分娩時に膣や会陰に大きな負担がかかり、産道の一部に傷ができやすくなります。
膀胱が麻痺したり、尿道が損傷したりするといったリスクもあります。
肩甲難産は赤ちゃん側にもリスクがあり、産まれてくる赤ちゃんが鎖骨を骨折したり、腕が神経麻痺したりする恐れがあります。
また、分娩にかかる時間が長くなることがあり、胎児機能不全や新生児仮死、脳性麻痺につながることもあります。
出生体重が4,500g以上だと後遺症が残る頻度も高く、出生児の体重が重いほどリスクは上がると言えます。

ちなみに、次男は出産時に右鎖骨を骨折しました。
(特に治療はせずに自然治癒しましたが・・・)。
肩甲難産によりお産が長引いた場合、もしくは妊婦健診で巨大児になりそうな疑いが出た場合は、母子の安全のため帝王切開での出産も考慮されることもあります。
糖尿病などが原因の非対称性巨大児の場合は、出生後に呼吸不全や低血糖、多血症、高ビリルビン血症(新生児黄疸)、心不全症状といった症状が見られる場合もあり、注意が必要です。
妊娠中気を付けること
赤ちゃんが巨大児にならないようにするには、まずは予防が大切となります。
糖代謝異常がある妊婦さんは、できる限り高血糖が継続しないよう食事療法や自己血糖測定で血糖値をきちんと管理します(必要に応じてインスリンを導入します)。

私は超速効型のヒューマログ、特効型のレベミルという2種類のインスリンを使っていました。
糖代謝異常がなくても、妊娠中に体重が増えすぎないよう健康的な食生活を心がけることも大切です。
出産に関しては、自然な出産を待つのか、分娩を誘発するのか、帝王切開で出産するのか、妊婦さんや家族・医師がしっかり話し合って決めます。

次男・長女のときは地元の総合病院での出産。
自然な出産を待ちました。
現在4人目を妊娠中ですが、今回は居住地の総合病院で出産します。
38週で管理入院をし、誘発分娩となる予定です。
体験談
ここからは出生体重4264gの次男を出産した私の体験談をお伝えします。
妊娠時
妊娠が分かった時点での状況は以下の通りです。
✔ 全胞状奇胎後、約2年半が経ってからの妊娠
✔ 第2子
✔ 肥満
✔ 第1子の妊娠出産では特に問題なし
✔ 第1子は出生体重3410g(巨大児ではない)
✔ 介護職(フルタイム)で産休ギリギリまで働いていた
妊娠経過
妊娠初期
初めての妊婦健診。
この時受けた尿検査で尿糖がまさかの+5!!
異常に高いですよね^^;
ここで『糖尿病』の可能性を指摘され、血液検査を受けました。
赤ちゃんは頭殿長22mmで大きさ的には問題はありませんでした。
このあと、ブドウ糖負荷試験も受けたのですが、摂取後1時間の値が基準値を超えており、『妊娠糖尿病疑い』とのことで、初診でかかった個人病院から総合病院に紹介、教育入院を経てインスリン導入となりました。
この時の尿検査では尿糖はマイナスでした。
食事制限もしていたので、体重も-2.3kg
赤ちゃんの大きさについては『順調です』と言われ、特に指摘はありませんでした。
妊娠中期
赤ちゃんの推定体重:200gを少し超えたくらい
私の体重:妊娠前-2.5kg
尿検査は異常なし
赤ちゃんの推定体重:450g
私の体重:妊娠前-1.9kg
尿検査は異常なし
赤ちゃんの性別が男の子だと判明!!
妊娠後期
赤ちゃんの推定体重:1156g
私の体重:妊娠前±0kg
赤ちゃんの推定体重:1565g
私の体重:妊娠前+0.1kg
赤ちゃんの推定体重:1917g
私の体重:妊娠前+0.8kg
赤ちゃんの推定体重:2305g
私の体重:妊娠前+1.3kg
赤ちゃんの推定体重:2640g
私の体重:妊娠前+2.5kg
赤ちゃんの推定体重:2926g
私の体重:妊娠前+3.0kg
このころからお腹が張る回数が増え、横になったり座ったりした状態から起き上がると、腰や恥骨あたりが痛むようになりました。
赤ちゃんの推定体重:3228g
私の体重:妊娠前+3.6kg
赤ちゃんの推定体重:3254g
私の体重:妊娠前+3.6kg
赤ちゃんの推定体重:3705g
私の体重:妊娠前+5.2kg
赤ちゃんの推定体重が増えすぎていてびっくり!!
3500gは確実に超えているだろうなーと思っていました。
出産
出産については、パッと見て分かるように箇条書きにさせていただきます。
✔ 朝1で入院してそのまま様子を見るも変化はなく、夜もしっかり眠る
✔ 入院翌日の朝早くから1時間ごとに経口の陣痛促進剤を内服(合計7錠内服)
✔ 5:30 浣腸をする
✔ 7:40 朝食も完食(笑)
✔ 9:00 点滴の陣痛促進剤開始
✔ 10:30 強めの陣痛が始まる(この時間が陣痛開始時間となる)
✔ 12:00 痛みの合間で昼食も完食(笑)
✔ 13:37 4264gのビッグベビー誕生!!
ちなみに、妊娠糖尿病のお母さんから産まれた赤ちゃんは低血糖になることがあるそうですが、次男の血糖値は落ち着いており、入院中も退院後も元気でした♪
出産直後の次男(二重あご!)。
産まれたての新生児には見えないくらい立派な赤ちゃんです(笑)
妊娠中はハイリスクだったので心配も大きかったのですが、無事元気に生まれてきてくれて本当にホッとしました!!
おわりに
巨大児として産まれた次男。
生後しばらくはやはり大きめで、成長曲線からもはみ出ていました。
現在4歳となりましたが、身長も体重も標準ど真ん中!
保育園のお友だちと比べると、背は高いようですが・・・
大きな病気をすることもなく、元気に過ごしています。
今現在、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠、お腹の赤ちゃんが大きめだと言われている妊婦さんは不安も抱えられていることと思います。
私もそうでした(今も・・・^^;)。
大切な愛しい赤ちゃんの命をお腹の中で育まれているお母さんたちが、心穏やかに過ごし、そして母子ともに健康で安らかなお産を迎えられることをお祈りしています。
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